2016年2月16日火曜日

忘れることは当たり前、繰り返し学習の大切さ


英単語をおぼえても、すぐに忘れてしまいます。
忘れない方法を教えてください。

漢字をなかなか覚えられません。
どうしたら、楽におぼえられますか。

泰成ゼミナールに入りたての子から
上記のような質問を受けることがあります。

テクニックとして覚え方はいくつもありますし、
伝えることもできますが、そもそも勉強に関して
大きな勘違いがあることが問題なのです。


「記憶力」が鍛えられるまでは、
どんどん忘れるのが当たり前。

「忘れても何度でも覚えていく」という
強い気持ちも大切。


「強い気持ち」と書きましたが、無形のモノを
伝えることほど、難しくシンプルなものはありません。


ピンチはチャンス

という言葉を使うには、小さな話かもしれませんが、
「間違えること」「忘れること」「悪い点をとること」
といったピンチに対して、どのように考え行動できるか。

勉強を通して、「転んでもただでは起きぬ」という
思考回路を作り上げることは、
非常に重要な教育になります。

自立学習こそ、本物の学力につながります。



2016年2月4日木曜日

小学生の英語と教育のバランス感覚


小学生の英語について、ここ最近は
問い合わせが多くなってきました。

例えば、小学生のうちに、英検5級や4級を
とらせたいという相談です。

泰成ゼミナールでも英検対策をしており、○級を合格するという目標で
日々指導している生徒もいます。

しかし、○級合格という言葉だけが先行するのでは、
そもそもの教育的な狙いを欠いていると言えます。

なぜ、小学校で英語を扱うようになったか、
その原点にある要点を確認しておきたいところです。

実は、小学生の英語というのは、外国語を通じて、
異言語や異文化について体験的に理解を深めること、

積極的にコミュニケーションを図ろうとする、
態度の育成を図ること、

外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら、
コミュニケーション能力を養うこと、

が大きな目的になっています。

つまりは、「異言語」「異文化」を知ることは、
同時に、「国語」「日本の文化・歴史」と向き合うことも
含まれるということです。

英語力が高まることは、大変素晴らしいことですが、
根本にある、日本人としての価値観やアイデンティティ、
コミュニケーション能力の向上など、
特に小学生の英語では指導のバランスが重要なのです。

泰成ゼミナールでも小学生の英語を指導しておりますが、
この「バランス感覚」には特に注意を払って
指導にあたりたいと考えています。